January 2009のアーカイブ
気狂いピエロ
ゴダールの映画を見た後の、なんともいえない感じ。不条理の数々。象徴的な言葉と、脈絡のない展開。謎めいた引用文。どこに収束するわけではなく、混沌としたまま散在するストーリー。『気狂いピエロ』を観て何か感想を書こうと思ったのだけど、どこから話をすればいいのやら、何を話せばいいのやら、見当が付かない。
非日常の中に凝集された日常性。どこまでも美しい映像と色彩。男と女の共鳴しながら交わらない感覚。破滅を前提とした仮初めの自由に内在する美と醜。そして、死。
みっともない死であれ、中途半端な死であれ、死は絶対的な終末点となる。死によって何かが完結することはなく、何かが継続することもなく、好むと好まざるとに関わらず、ただ強制的に消滅する。死は説明も弁解もしない。生者は死を解釈しようと試みるけれど、死者が死を解釈することはない。
さておき『気狂いピエロ』に登場する車、特にアルファロメオが、なんとも瀟洒で、楽しくて可愛らしい。昔の車には先ずデザインありき、といった洋服のような面白味がある。現代の車には失われてしまった、夢のようなものがある。画家が作る車と、技術者が作る車の違いとでもいうか。この映画が制作された1960年代は魔法の年代だと思う。新しいものが次々と生まれて、ついには月にまで行ってしまったのだから。
By poturi | 09年01月26日(月) | コメント(0) | トラックバック(0)Vistaの評判と実際
失敗作との声が多いWindows Vistaですが、1年ほど使ってみて評判とはだいぶ違う印象を持ちました。
私はVistaとXPを吟味した上で、Vistaを使っています。Vistaでなければ困るということもないのですが、積極的にXPを使う理由が見あたらないからです。特に以下の三点が気に入っています。
- 色づかい
- スリープ機能
- RAID構築とバックアップ
XPの派手な青と緑の色づかいに比べて、Vistaは全体的に彩度が下がっていて、大人っぽくなったと思います。
スリープ機能が付いたおかげで、電源を落とすことがほとんどなくなりました。5秒程度でスリープから復帰するのはしごく快適です。
私のメインPCはRAID 1でデータをミラーリングしています。ドライバをインストールすることなく設定できてRAID構築は簡単でした。やや敷居の高いRAIDですが、一般人でもぎりぎり設定できるレベルだと思います。また、eSATA接続のハードディスクをホットスワップできるのも便利です。バックアップしたいときだけハードディスクをeSATA接続して、OS標準のバックアップツールで保存しています。
Vistaの悪い点は、低スペックPCだと動作が重いということでしょう。これは人によっては致命的な問題です。最近のデスクトップPCならばVistaのハードウェア要求を簡単にクリアできるので、極端に安いものでなければ軽快に動作するはずです。
Aeroは必要ないという意見もよく見ます。確かにウィンドウの透明感はあってもなくてもよくて、Vistaの売りのようになっているフリップ3Dは一度使ったきりです。フリップは2Dの方が便利。ですが、画面描画をGPUに任せるというのがAero本来の目的で、それはよいことだと思います。CPUで重い処理をしているときに画面がフリーズすることがなくなりました。
ユーザーアカウント制御で警告が増えたのは面倒ですが、慣れてしまうと何も感じないので、私としてはどちらでもいいやと思っています。インストール作業なんてそう何度もするものではないし、多少多めに警告があっても、少なすぎるよりはよいです。
こんな具合で、ネットでVistaの悪評を見ていると、あまり目くじらを立てて批判することもないのになと思うことが多いです。Windowsに特別な思い入れはなくて、私としても好きこのんで使っているわけではないので、擁護するのも変な話なのですが。
木のようなものは森に隠せ
目のようなものが覚めると、喉のようなものが痛い。どうやら風邪のようなものをひいてしまったらしい。身体のようなものの節々が痛む。悪くならないうちに風邪薬のようなものを飲んで、布団のようなものにもぐる。
付けっぱなしのラジオのようなものから、ニュースのようなものが流れている。空き巣のようなものがあったらしい。犯人はバールのようなもので金庫をこじ開けた。風邪薬のようなものが効いてきたのか、まぶたのようなものが重い。もう抗えない。意識のようなものが遠のく。眠りのようなものに落ちる・・・
By poturi | 09年01月21日(水) | コメント(0) | トラックバック(0)ルリビタキだよ
ウグイスの鳴き声を「法、法華経」と聞いたり、ホトトギスの鳴き声を「特許許可局」と聞いたり、鳴き声を言葉に置き換えることを鳥の聞きなしといいます。イカルは「お菊、二十四」。ツバメは「土食って泥食って渋い」。こんな具合に独特なセンスの光るものが多いのですが、ルリビタキには驚きました。
「ルリビタキだよ」
と自己紹介。これは是非とも聞いてみたいです。青にオレンジの差し色が美しい野鳥で、かなりお洒落です。

No Title
夜道でつくねんと煙草を吸っていたら突然言葉が湧いてきた。「ユトレヒト」。いったいなんだろう、響きが妙にひっかかる。
家に帰って調べてみるとオランダの地名だった。そして、目黒にあるちょっと変わった書店 。ずっと前にこの書店についてどこかで聞いたことがある気がする。忘れ去られた記憶が引き出しの奥からひょっこりと出てきたらしい。
書店のウェブサイトを開くと、フクロウを抱く少女と目があった。そして少女は今、手元にいる。記号と記号がつながって、実体に置換された。
画家のHIMAAさんの画集。画集といっても装丁も何もなく、ただ紙ぺらに印刷された落書きのような絵。表紙に表題はなく、作品に作品名はない。河井寛次郎の陶器の横に並べたくなった。
By poturi | 09年01月17日(土) | コメント(0) | トラックバック(0)Desafinado
Desafinado。ポルトガル語で音痴という意味。私は音痴なので歌は苦手です。リズム感もよくありません。でもなぜか、ギターを弾いています。
By poturi | 09年01月16日(金) | コメント(0) | トラックバック(0)第一回あれの名前検定試験
問題
次の名称を答えなさい(各10点)。
- 金魚すくいで金魚をすくうもの
- インド人女性が額に付ける赤いもの
- 視力検査で片目をふさぐもの
- 野球選手が目の下に塗る黒いもの
- 裁判官が静粛にと言いながら叩くもの
- 耳鼻科医が頭に付ける丸い鏡のようなもの
- 相撲取りがまわしに付けるすだれみたいなもの
- 自転車の後輪に付けて二人乗りするための金属製のもの
- 手首の付け根にあるくるぶしのようなもの
- 服などに商品タグを付けるための糸状のもの
解答と解説
問1:ポイ。紙の強度は数種類あり、難易度を変化させることができる。価格は1個あたり約10円。
問2:ビンディ。ヒンドゥ教の既婚女性が赤い顔料を額に付ける。
問3:遮眼子。プラスチック製と金属製のものがあり、金属製のほうが高級品である。価格は500~2,000円程度。
問4:アイブラック。眩しさを軽減する効果があるとされている。貼り付けるシールタイプと肌に直接塗るタイプがあり、価格は約500円。
問5:Gavel。木槌をGavel、叩く板をSound Blockという。木槌には柄のないものもあり、Palm Gavelと呼ばれる。日本の法廷で使われることはない。価格は$100~200(GavelStore.com)。
問6:額帯鏡。鏡でライトを反射させて患部を照らし、穴から目視する。価格は約5,000円。
問7:さがり。相撲規則の力士規定に「十枚目以上の力士は出場のとき大銀杏に結髪し、まわしは紺、紫色系統の繻子、さがりは同色の絹を使用する」と定められている。さがりの作成風景。
問8:ハブステップ。二人乗り用のパーツと思われがちだが、転倒時にギアの破損を守るという大義名分がある。
問9:豆状骨。なぜかくるぶしほどメジャーではない。
問10:ロックスまたはアンビタッチ。一度取り付けると、切る以外に外すことはできない。価格は1個あたり約50銭。
By poturi | 09年01月15日(木) | コメント(0) | トラックバック(0)あれの名前
「えっと、よく見るアレなんだけど、いや、よくは見ないか。素材は布とかビニールなんだけど、うーん。いろいろ入る感じで、壁にひっかけて使う奴で、小物が入るようになってて。えっと、収納。壁に引っかける収納。袋がたくさん付いてる奴とかあるじゃないですか?袋っていうか、小物入れっていうか。」
という具合に、説明したいものが明確だけど名前がわからないとき、頭に浮かぶイメージを口に出していくと、自分でもびっくりするくらい支離滅裂になることがあります。結局、アレの名前はウォールポケットだったのですが、どうしてポケットという言葉が出てこないのか自分でも不思議です。
ほら、あの、すごい美人なんだけど悪女っぽくて、スラっとしてて、トレンディドラマにたまに出てて、元モデルだったかな、あの女優、誰だっけ。
何のヒントにもならない言葉の羅列。肝心の、出演したドラマや映画のタイトルがひとつも思い出せません。ちなみにこの女優は米倉涼子。
By poturi | 09年01月13日(火) | コメント(0) | トラックバック(0)
酒とバラの日々
YouTubeにギターの演奏をアップロードしてみました。酒とバラの日々。初YouTubeです。人様にお見せしていいものかどうかよくわかりませんが、ちゃんと演奏しなきゃと思うと真面目に練習するようになるので、たまにアップしようと思います。
By poturi | 09年01月11日(日) | コメント(0) | トラックバック(0)キーボードを掃除しよう
使い古したキーボードをよく見ると、キートップの隙間からカオスが見えます。毛と埃とよくわからない粒々が複雑に絡み合いセルロースの顕微鏡写真のような光景。キーボード内の惨状を知ってから、私は半年に一度くらいは掃除するようになりました。
用意するもの。
- キートップ引き抜き工具
- 消毒用エタノール
- キッチンペーパー
- 綿棒
- 布
- ダストブロアー

キートップ引き抜き工具はAmazonやShopUで購入できます。一つ持っておくと便利です。
掃除手順。
- キートップを引き抜いて、キー配列のまま置く
- ダストブロアーでキーボード本体の埃を吹き飛ばす(屋外推奨)
- エタノールを付けた綿棒などでキーボード本体の隙間の汚れを取る
- エタノールを付けたキッチンペーパーでキートップを一つずつ拭く
- 仕上げに全体を布で拭く
- 元通りにキートップを嵌める
根気のいる作業で、慣れていても1時間くらいかかります。掃除を始める前にキー配列をデジカメで撮影しておくと、後でごちゃごちゃになっても安心です。注意点としては、キートップを外すときにキーが欠けたりすると保証対象外なので自己責任で丁寧にやりましょう。私は何度もやっていますが欠けたことはありません。また、スペースやエンターなどの大きなキーには裏側に針金が付いている場合があり、取り付けにはコツが必要です。仕組みを考えながら取り付けてください。
打鍵音がカチャカチャしてうるさいキーボードは、キートップの軸に綿棒で少量のグリスを塗ると、耳障りな音が減りカチャカチャがモフモフになります。グリスはラジコンのギア用などのプラスチック対応のものにしましょう。

カレーボリューション
空腹でがっつりとご飯ものが食べたいとき、カレーにするかカツ丼にするかで悩むことがあります。カレーとカツ丼ががっぷり四つで両者一歩も譲らず、早く食べたいけれど選べないという苦しい時間。そういうときは妥協的にカツカレーを頼んで、カツ丼を憧憬しながら食べることが多い気がします。
さて今日、強烈な空腹に襲われながら富士そばの前を通りかかると、カレーカツ丼の文字。核融合を目の当たりにしたような戦慄が走りました。そして「今食べるべきものはこれしかない」と思いました。どうしてこんな単純な融合が今までなかったのだろう。

あまりに空腹だったので夢中で食べてしまい、写真は少し食べてからのものです。汚くてすみません。肝心の味。どうだったかというと、おいしいけれど期待したほどでもないというのが、率直な感想。カレーが強すぎてカツ丼が負けています。しかもカレーが甘口で、辛党の私には物足りない。でも夢の競演を食べたことで精神的には大満足でした。自分の好きなカレーをカツ丼にかけて食べたら、相当旨いのではないかと思います。
追記:味噌汁は、お湯の味でした。
By poturi | 09年01月09日(金) | コメント(0) | トラックバック(0)FreeBSD 7.1リリース
FreeBSD 7.1がリリースされました。
Linuxの知名度は徐々に上がってきていますが、BSD系はこぢんまりとしています。芸は盗め、解らなければ自分で考えろ的な職人気質だから、お客様は神様で消費者保護法で手取り足取りで毎度ありがとうございますな世の中では受けが悪いのかもしれません。「なぁ兄ちゃん、俺ぁ流行のことはよくわからねぇが、サーバひと筋でやってきて仕事で妥協したことは一度もねぇよ」って感じのFreeBSDを私は信頼しているのですが。
7.1-RELEASEの目玉はDTraceで、ソフトウェア開発のデバッグやチューニングに絶大な力を発揮しそうですが、どうやら私には縁がないようです。予てから評判のZFSを試してみようと思ったのですが、sysinstallではまだ無理でした。残念。自力でやるといろいろと面倒そうなので、sysinstallに実装されるのを待ちます。ちょこっと嬉しいのがマルチコアCPUの処理速度向上。Webサーバ的には、7.0からの大きな変更点はさほどないようです。
By poturi | 09年01月07日(水) | コメント(0) | トラックバック(0)マイギターの紹介

左はHeadway HN-626、右はRickenbacker 360/V64。Headwayは国産のギターメーカーで、百瀬さんという職人さんが作っている。同価格帯のギターで比較すると、Martinよりはだいぶ高品質。商業主義に走ると大量生産で利益を追求するようになるので、楽器のような繊細さが要求される製品の品質はどうしても落ちてしまう。Headwayのハンドメイドシリーズは、比較的安価で手工ギターの作りの良さを味わえる、良心的なギターだと思う。Headwayでも大量生産のシリーズはいまいちだったりするけれど、それでも同価格帯で比較するとよく鳴るほう。HN-626はニューヨーカースタイルという小ぶりなボディで指弾きに向いていて、ドレッドノートよりも丸くて優しい音がする。
Rickenbackerは完全に見た目に惚れてしまった。まさに一目惚れ。10年近く前に手に入れて、今あらためてまじまじと見ても美しいと感じる。最近はアコギばかりを弾いているので、壁飾りみたいになってしまっているのが悲しい。エレキはバンドを組まないと、弾く機会が激減してしまう。

あとは、YAMAHAのギタレレと、baby taylor。ちっこいギターはおもちゃっぽいけれど立派な楽器で、特にギタレレは素晴らしいギターだと思う。十分な音量と表現力があって、弾き始めると手が止まらなくなる。いくら弾いても手が疲れないのもいい。baby taylorはレギュラーチューニングなので、ちょっと音を取ったりするときに便利。マホガニーらしい軽くて暖かい音をこのサイズで味わえるのはいい。本気で弾くときは物足りないけれど。
By poturi | 09年01月04日(日) | コメント(0) | トラックバック(0)アイスコーヒーの固定観念
アイスコーヒーの作り方は、深煎り豆を抽出して氷で急速に冷却するのが常識とされている。この方法だと、たしかにアイスコーヒーらしいアイスコーヒーを作ることができる。でも、強く深煎りした豆は特有のキツさが出てしまう。深煎りの中でもっとも軽いフルシティローストの豆だと、適度な苦みと甘みで飲みやすいので、私はいつもフルシティーローストを使っている。
先日、アイスコーヒー用の豆を切らしてしまったので、ホットコーヒー用のブラジルのハイローストでアイスコーヒーを淹れてみた。中粗挽きの豆60gで600mlの濃いめに抽出。飲んでみると、いままでで一番好きな味になった。コーヒー自体の甘みが強く出て、シロップがいらない。苦みは弱いけれど、それよりもマイルドさの旨味が強くて、補って余りあるとでもいうか。アイスコーヒーには深煎り豆、という固定観念が崩壊した。
抽出器具は、ハリオのフレッタをネルドリップで使っている。以前、水出しコーヒーポットも試したけれど、どうやっても麦茶っぽい、水っぽいコーヒーになってしまい、やっぱり高温抽出のほうが旨味を簡単に引き出せると結論を出した。町田のカフェ・グレで飲んだ水出しコーヒーはおいしかったけれど、あれはいったいどうやっているのだろう。
By poturi | 09年01月03日(土) | コメント(0) | トラックバック(0)お問い合わせ
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