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FreeBSDのインストール

Unix/Linux系のディストリビューションは数多くありますが、FreeBSDはその中でもっとも軽量なOSの部類に入ると思います。

FreeBSDのインストール作業は、ミニマルなOSに必要なものを追加していくスタイルなので、自分で考えて自分で組み立てていかなければなりません。それゆえに最初はとっつきにくいのですが、一度慣れてしまうとほかのOSが無駄だらけに見えてきます。

お膳立てされたOSとは違い苦難も多いのですが、思いどおりに動作したときは喜びもひとしおです。自由にカスタマイズして、FreeBSDの魅力を存分に味わってください。

ダウンロード

FreeBSD ProjectのWebサイトから最新リリース版のFreeBSDをダウンロードします。2008年5月現在、最新リリース版は7.0-RELEASEです。IntelのCPUを搭載したPCを使っている場合はi386版のFreeBSDを使います。ISOイメージで配布されているので、ダウンロードしたらCD-ROM等に焼いてください(ISOイメージをそのままファイルとして焼いてしまわないように注意)。なお、複数のISOイメージが配布されていますが、基本的にdisk1だけがあれば大丈夫です。

仮想化環境VMwareを使う場合は、ISOイメージをそのままCD-ROMとして読み込むことができます。最初は何度も失敗すると思うので、やり直しやすいVMwareのほうが敷居が低いと思います。Virtual PCにも入れられますが、微妙にエラーが出るので、私はVMwareを使っています。

ハードディスクの容量は、最初は8GB程度あれば十分です。ただし、使っているうちにデータ量が増えていくと思うので、容量は用途に合わせて見積もってください。

インストール

CD-ROMが用意できたらインストールを始めましょう。一発で完璧な環境を構築するのは「不可能」です。相当な試行錯誤が必要になりますが、神経質にならずおおらかに再インストールをしてるうちに、全体像が見えてくると思います。では、はじめましょう。

インストールCDから起動すると、[Welcome to FreeBSD!]画面が表示されます。しばらく待つとインストール画面に進みます。

Welcome to FreeBSD!

[Country Selection]画面では、国を選択します。上下の矢印キーで国を選び、左右の矢印キーまたはTabキーで[OK]ボタンと[Cancel]ボタンを選び、Returnキーで決定します。ここでは[Japan]を選んで[OK]を押します。

Country Selection

[System Console Keymap]画面ではキーボード配列を選択します。日本語キーボードを使う人は[Japanese 106 keymap]を選んで[OK]を、英語キーボードを使う人は[Cancel]を押します。

System Console Keymap

[sysinstall Main Menu]画面では、インストール方法を選択します。ここでは[Standard]を選んで[Select]ボタンを押します。

sysinstall Main Menu

これからハードディスクのパーティションを切る作業をします。ハードディスク上にあるデータは消えてしまうので、大事なデータが入っているディスクは使用しないでください。

Message

[Fdisk Partition Editor]画面では、ハードディスク上のFreeBSDの使用領域を指定します。ハードディスク全体を使う場合はAキーを押して、Qキーで決定します。

Fdisk Partition Editor

[Install Boot Manager]画面では、ブートマネージャをインストールするかどうかを選択します。1つのハードディスクに複数のOSをインストールする場合や、1台のPCに複数のハードディスクを搭載してそれぞれにOSをインストールするような場合は、ブートマネージャでOSを切り替えるので[BootMgr]を選択します。1台のPCに1つのOSのみを入れる場合は、[Standard]を選択します。

Install Boot Manager

これからFreeBSDパーティション内のパーティションを切ります。

Message

[FreeBSD Disklabel Editor]画面では、FreeBSDパーティション内をどのようなディレクトリ構成で容量を配分するかを指定します。とりあえずAキーを押して自動的に配分することもできます。Qキーで決定します。

FreeBSD Disklabel Editor

[Choose Distributions]画面では、インストールするFreeBSDの種類を選択します。今回はGUIなしでシンプルにインストールしたいので、[Developer]か[User]を選択します。[Developer]を選ぶとFreeBSDのソースコードがインストールされるので、最新のバージョンを追いかけてmake world(自分でFreeBSDをビルドすること)できます。ただし、普通のユーザは[User]を選んでも特に問題はないでしょう。

Choose Distributions

portsシステムをインストールするかどうかを聞かれますが、ここでは[No]を選択して、OSをインストールした後にportsnapコマンドで入れます。このほうが無駄が少ないです。portsはあらゆるプログラムを気軽にビルドできるすばらしいシステムで、日々成長しています。

User Confirmation Requested

[Choose Installation Media]画面では、インストールメディアを選択します。ここでは[CD/DVD]を選びます。

Choose Installation Media

最終確認です。ここで[Yes]を選択すると、これまでの設定にしたがってハードディスクが初期化されてFreeBSDのインストールが始まり、早ければ数分で終わります。

User Confirmation Requested

インストール後の設定

これからインストール後の設定に進みます。OS起動後に/usr/sbin/sysinstallユーティリティを起動すると、再びこの画面に戻ることもできます。

Message

ネットワークデバイスの設定をするかどうかを選びます。ここでは[Yes]を選択します。

User Confirmation Requested

[Network interface information required]画面では、設定したいイーサネットアダプタを選択します。イーサネットアダプタの名前は環境によって異なるので、間違えないように気をつけてください。IPv6とDHCPは必要になったら手動で設定すればよいのでここでは[No]を選びます。

Network interface information required

Network interface information required

Network interface information required

[Network Configuration]画面では、ネットワークの設定をします。サーバとしてインターネットに公開しないのならば、[Host]と[Domain]は適当で大丈夫です。[IPv4 Gateway]と[Name server]にはルータのIPアドレス等を入れます。[Configuration for Interface xxx]フィールドの[IPv4 Address]には、FreeBSDマシンが使用するIPアドレスを設定します。[Netmask]は255.255.255.0のままでよいでしょう。

Network Configuration

すぐにイーサネットアダプタを起動するかどうか選択します。[Yes]を選択すると、インターネットに接続可能な状態になります。

User Confirmation Requested

ゲートウェイとして使用するかを選択します。ここでは[No]を指定します。

User Confirmation Requested

ネットワーク関連の設定を行うか選択します。必要なものは後で設定できるので、とりあえず[No]を指定します。

User Confirmation Requested

SSHログインを許可するか選択します。ターミナルソフトウェアでFreeBSDにアクセスする場合は[Yes]を指定します。SSHは便利なので[Yes]がおすすめです。

User Confirmation Requested

匿名FTPアクセスを許可するか選択します。個人利用ではセキュリティレベルが下がるだけなので[No]を選択するのが自然です。

User Confirmation Requested

NFSサーバ、NFSクライアントとして使うか選択します。スタンドアロンで使う場合は[No]でよいでしょう。

User Confirmation Requested

User Confirmation Requested

コンソールをカスタマイズするか選択します。デフォルトのままにしておいて、不満がある場合は後で設定すればいいと思います。

User Confirmation Requested

タイムゾーンを設定します。

User Confirmation Requested

PCのCMOS時計がローカルタイムか、よくわからない場合は[No]を選択しましょう。

User Confirmation Requested

[Time Zone Selector]画面ではタイムゾーンを設定します。[Asia]―[Japan]を選び、JSTに設定します。

Time Zone Selector

Countries in Asia

Countries in Asia

Linuxバイナリ互換機能を使用するか選択します。使いたい場合は最新版をportsからインストールしたほうがよいので[No]を選びます。

User Confirmation Requested

マウスを使用するか選択します。コマンドラインだけを使うのであれば必要ありません。

User Confirmation Requested

packageを追加するか選択します。インストール後にpkg_addコマンドで追加できるので[No]を選びます。FreeBSDにはportsシステムとpackageシステムがあり、前者はソースコードからビルドしてインストールし、後者はビルド済みのものをインストールします。

User Confirmation Requested

ユーザアカウントを作成します。Unixの基本的な考え方として、管理者ユーザrootと一般ユーザに分けて、一般ユーザの権限を強く制約することでセキュリティを高めます。ここでは一般ユーザのほうを作成し、通常の作業をするのに使用します。

User Confirmation Requested

User Confirmation Requested

[User and Group Management]画面では、ユーザアカウントの詳細を設定します。それぞれの項目の意味は以下です。

Login ID
ログインに使用するユーザ名
UID
ユーザID(特に理由がなければそのままでOK)
Group
ユーザの所属するグループ。staffグループにしておくとほかのstaffグループのメンバーとファイルのやりとりがしやすい
Password
ログインする際のパスワード
Full Name
ユーザのフルネーム
Member Group
追加のグループ。wheelグループに入れると準管理者のような扱いになり、sudoコマンドで管理権限を得られるようにできる
Home Directory
ユーザのホームディレクトリ
Login shell
ログイン時に起動されるシェル。大別してbash派とtcsh派に分かれるので好みのシェルを指定する

User Confirmation Requested

rootユーザのパスワードを設定します。画面上に文字は表示されず、確認のため2度入力します。

Message

Message

最後に全般設定画面に戻るか選択します。少し設定しておきたいことがあるので[Yes]を選択します。

User Confirmation Requested

[FreeBSD Configuration Menu]画面が表示されます。ここではシステム全般の設定が可能です。[Networking]を選択します。

FreeBSD Configuration Menu

[Network Services Menu]画面が表示されます。[Ntpdate]―[Japan]を選択します。ntpdateを使用するとインターネット上のタイムサーバと同期できるので、システムの時間を正確に保つことができます。

Network Services Menu

Network Services Menu

以上でインストール作業は終了です。[Exit]を選択して[sysinstall Main Menu]に戻り、[Exit Install]を選択して、再起動します。インストールメディアがトレイに入っている場合は取り出しておきましょう。

sysinstall Main Menu

FreeBSD Configuration Menu